月刊基礎知識
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お金があることとステイタスの現代史用語集
 

ポスト・バブル

コマダム 1

本誌1997年版収録

エリートの夫と結婚し、子供も自分もブランド物を身につけ、経済的にも恵まれた既婚女性。

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コマダム 2

本誌1997年版収録

30歳前後のミセス。ボディラインに気を配り、ファッショナブルな装いに身を包み、ときには高級レストランで食事をする。結婚しても独身時代と変わらないライフスタイルを持ち続け、夫や子どもは主役の「私」を引き立てる脇役的存在。その娘が「マゴマダム」でペットとしてかわいがられ、ファッショナブルに装わされる。

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ニコタマのコマダム

本誌2000年版収録

東京世田谷・二子玉川周辺のコマダム。久田恵『欲望する女たち』(文藝春秋)が紹介。ベンツに乗り、グッチとフェラガモとエルメスが好きだが、スーツなら10万円、ブラウスなら2万円が平均的な像とか。

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シロガネーゼ(1999)

本誌1999年版収録

白金に住む優雅な女性という意味。東京の白金に住む30歳台の奥さまが優雅にグラビアに登場する企画。ファッション誌『VERY』(光文社)の仕掛け。「30代は妻の顔、母の顔、女性の顔を持つ。子供が幼稚園に行けばその間は女性の顔になれる」。

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シロガネーゼ(2000)

本誌2000年版収録

雑誌『VERY』が考案した造語で、東京港区白金で遊ぶ人のこと。「ミラネーゼ」(ミラノの女性)をもじった。昨年(1998年)1月の初出だから流行に敏感な女性には使い古された感があるが、今年パスタソースのCMに使われ一般に認知。同雑誌の定義によると、20代から30代の奥様で、イタリアン・ブランドが好き。とはいえ、ケバいアニマル・プリントなどは好まず、ジャケットにパンツルックが多く、色はモノトーンやベージュなど、というから、お金持ちぶって背伸びしたり、無作為に男を誘惑する必要のない満ち足りた女性ということなのだろう。かつて渋谷に「おのぼりさん」的垢がついたころ、地域性で自己の存在をアピールする人々は代官山や恵比寿へ逃げたが、そこもアパレルに占領され、さらに交通の便が悪い旧お屋敷町へ逃げ込んだ。もっともメッカたる白金台4、5丁目、通称「プラチナ通り」で尋ねるとシロガネーゼなんてセンスの悪い呼び方しないで、と叱られる。

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アシヤレーヌ

本誌2003年版収録

高級住宅地東京白金台を闊歩する主婦に「シロガネーゼ」の名称を与えて世に広く認知させた婦人誌『VERY』が、この夏、世に問うた新語が兵庫県芦屋の主婦をさす「アシヤレーヌ」。今回はちょっと苦しい。

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ゴージャス

本誌2001年版収録

ホイチョイ・プロが漫画で「入院したベッドで読むのはつらい」と評したコテコテの婦人雑誌『25ans』に、贅沢三昧の「スーパー読者」として人気者になった叶姉妹が本格デビュー。「根元が固い」といわれる強烈バストと謎の暮らしぶりをマスコミが追い、裁判も起きるほどの騒ぎになった。その姉妹の特に姉の恭子が、あまり豊富とは思えないボキャブラリーの中で頻繁に使用するのが「ゴージャス」。オジサンたちはおでん屋さんでたたみ鰯など指さし「ゴージャスですこと」と、不況の憂さを晴らす。

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セレブ(2002)

本誌2002年版収録

セレブリティ(celebrity)=「名士」の略語。本来はハリウッドスターやスーパーモデル、財界人などをさすが、日本ではF1レーサーのジャン・アレジと結婚した後藤久美子、追随した元フジテレビアナでフランス人実業家と結婚した中村江里子、さらに『ヴァンサンカン』のスーパー読者叶姉妹が加わって、混乱を招いている。女性雑誌の見出しに使われる頻度高し。

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セレブ(2003)

本誌2003年版収録

日本では「有名人でゴージャスな人」の意で女性誌などで安易に使用されまくり、外来語としてすっかり定着した感がある。が、正確にはアメリカの上流階級やハリウッドの有名俳優、監督、作家、アーティストなど各ジャンルの「祝福されるべき(celebrate)一流人」をいう。よって、「日本のセレブ」といわれ、ゴージャスな“露出”が売りのお歴々のなかでも本当にセレブの範疇に入る人はごく少数だ。

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バブルジュニア

本誌2003年版(社会風俗)収録

35〜40歳で、1980年代のバブル期に青春を送った親たちの子ども。『JJ』『アンアン』『ヴァンサンカン』など、ファッション誌でブランド知識を蓄えた母親は子どもの服装にも敏感。さらに少子化による“6ポケット”(両親とその両父母の財布)から潤沢なお小遣いがもらえるジュニアたちが、いまやファッション界のメインターゲットに。東京渋谷駅前109-2には「ジュニアシティー」なるジュニア服専門フロアがオープンした。」

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バブル・ジュニア

本誌2003年版(ワードウォッチング)収録

金遣いに慣れているバブル世代に育てられた小中学生。

「キャンデーのようなポップな色使いのTシャツに、わざと汚れたようにペイントしたミニスカート、頭には1980年代風のサンバイザー」の少女たちを朝日夕刊(3月27日)がトップ記事に。

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ヒルトン姉妹

本誌2003年版収録

ヒルトンホテル3代目オーナーの愛娘、姉パリスと妹のニッキーのこと。NYの上流階級のご令嬢で、マンハッタン界隈で知らない人はまずいない、といわれるほど。各種のイベントに現れては最新のファッションを披露し、最先端の着こなしやアイテムのセンスの良さから、日本の女性たちのファッションリーダー的存在に。その圧倒的な本物感の前には「○○姉妹」の先輩、あの叶姉妹もかすんでしまう!?

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贅沢貧乏

本誌1999年版収録

家の中をできるだけシンプルにし、自分なりの豊かさにこだわった生活をおくるシンプルライフがブームだ。暮らしのダイエットともよばれるが、バブルを経験した飽食な生活者だからこそ、求める生活志向といえよう。

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