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虹の橋へ旅立ったあの子が教えてくれること

虹の橋へ旅立ったあの子が教えてくれること
  • 通常販売
  • 先崎 直子
    井手 敏郞
  • ペットとお別れしたあなたへ、獣医師が明かすペットと飼い主が紡ぐ9つの物語と公認心理師が伝える再び歩き出すためのヒント。

    ◆本書は原稿の一部を公開しています。お読みいただく方はこちらをClickしてください。→ 「試し読みサービス」へ

  • 定価 1,430 円(本体 1,300 円 + 税)
    四六 判/ 160ページ
    2025年02月03日 発行
    ISBN 978-4-426-13067-1
  • *ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
  •   

どうしていなくなっちゃったの?
哀しみを抱えきれなくなったら
そっと開いてほしい本です

獣医師が明かすペットと飼い主が紡ぐ9つの物語と
公認心理師が伝える再び歩き出すためのヒント


「もう二度と動物たちと暮らしたくない」

飼い主さんからのこの言葉を聞くとき、獣医師として無力感を覚えたものです。

動物病院では様々な感情が行き交います。

「うちの子、この間こんなことしたんですよ!」

爪切りやワクチン接種などで動物病院を訪れる飼い主さんは、
我が子のほほ笑ましいエピソードをお話になります。
飼い主さんのお顔はニコニコです。

一方で、病を抱え、お別れが近くなった飼い主さんは、

「この子がいなくなったらどうしよう……」

と不安を口にされることも少なくありません。

人と動物との関係をあらゆる角度から学び、どんな状態の中でも、
できる限り動物たちと飼い主さんにしあわせな時間を過ごしてほしいという想いで
診療にたずさわってきましたが、愛する子を看取るまでの苦悩、
そして、死別の哀しみは簡単に癒えるものではありません。
どのような気持ちを抱えてもおかしくはなく、
また、どのような気持ちであっても受け止めてくれるつながりが必要になります。

「うちの子になってくれてありがとう」
「ともに過ごした日々はしあわせだった」

そして

「また動物たちと暮らしたい」

目の前の飼い主さんにいつか、そう思える日がきてほしい。
その想いでたどり着いたのが、グリーフケアという取り組みです。
グリーフとは喪失体験をした際の「悲嘆反応」のこと。
ペットロスは大切な存在である動物たちを失って抱えるグリーフです。

亡くなったペットたちは、飼い主とまた会えるのを待ち、
再会した飼い主とともに虹の橋を渡るといわれることがあります。
私が伺ったお話は、そんなペットたちが教えてくれる大切なエピソードばかりでした。

誰もが避けることのできない死別。
ペットロスの哀しみの中にある方や、ペットたちと生活していらっしゃる
皆さんに知っておいていただきたいことをこの一冊に込めました。

人生は哀しみで終わらない。
そのことを信じ、ページをめくっていただければ幸いです。

(「はじめに」より抜粋)

著者紹介

先崎 直子 (せんざき なおこ)

獣医師
一般社団法人 日本グリーフ専門士協会理事
アサーティブトレーナー(アサーティブヒューマンセンター認定)
ペットロスカウンセラー/ペットロス専門士/グリーフ専門士

麻布大学獣医学部獣医学科卒。
獣医師として臨床現場で活動する中、病気の予防や治療のみならず、
ペットと暮らす飼い主のさまざまな悩みに寄り添う必要性を感じ、
ペットロス支援やグリーフケアを学ぶ。
現在は日本グリーフ専門士協会にて、ペットロス専門士養成コースの
講師を務めるほか、「わかちあいの会」やカウンセリングを通じて、
ペットロスに向き合う方への支援を行っている。
また、アサーティブトレーナーとしての知識を生かし、
飼い主とペットが健康的で幸せな生活を送るための
トータルサポートを提供している。

井手 敏郞 (いで としろう)

公認心理師/米国臨床心理学修士(MA)
一般社団法人 日本グリーフ専門士協会代表理事
特定非営利活動法人 全国自死遺族総合支援センター理事
とうきょう自死遺族総合支援窓口スーパーバイザー
日本個人心理学会(アドラー心理学)理事

国内最大級のオンライン遺族支援サイト「IERUBA(イエルバ)」を運営。
グリーフケアやペットロスケアに関する研修や研究を行いながら、
遺された人のための「わかちあいの会」や個人カウンセリングを続けている。

著書
『大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと』(自由国民社)
『金融機関行職員のためのグリーフケアを意識した相続の手続きと上手な接遇方法』(近代セールス社)

目次

コロが教えてくれたこと
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと1
認められにくい悲嘆

ユキちゃんの奇跡
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと2
グリーフの5つの反応

自閉症の息子とミー
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと3
自閉症や情緒障害を支えるペットたち

失われた日々、訪れた記憶
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと4
死別における4つの課題とは

生まれてきてくれてありがとう
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと5
具体的な対処方法を考える

母から預けられたもの
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと6
高齢者の健康とペットたち

星空の下でまた会える
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと7
援助を求めることの勧め

ふぅちゃんと紡いだ絆
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと8
泣くことと笑うこと

ありがとうと言えるまで
ペットとお別れしたあなたに伝えたいこと9
心的外傷後の成長

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