名誉ある撤退、と言われたいものだ
2005年、あのIBMがパソコン事業から撤退することが大きな話題になりました。「志半ばにして撤退を余儀なくされた」ということなのか、それとも「充分に使命を果たしたうえでの撤退」ということなのでしょうか。どちらにしても、素人目にはどう判断してよいのか難しいところです。また、06年5月にはドイツの自動車メーカー・オペルが日本市場からの撤退を発表しましたが、こちらも同様に軽々な判断はできかねます。いずれにせよ、何事においても引き際を見極めるということは非常に難しいもので、それまでにどれ程の成功を収めていたとしても、晩節を汚してしまうことも往々にしてあるものです。その反対に、失敗・敗走したように見えても、後世においては評価が逆転することもありますし、それを糧とすることで、その後のさらなる成功・発展につながることもあります。さて、今回はそういった「撤退」にまつわることばを集めてみました。