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誰かの名前がついてるコトバ

憧れの○○にあやかる用語集

真知子巻き

1998年版付録『20世紀事典』掲載。以下、

1952年からNHKラジオで放送された『君の名は』は、53年に映画化。主題歌(織井茂子歌)も大ヒット。真知子と春樹が空襲の日に最初に出会った数寄屋橋を東京名所にし、ショールを頭から首に巻く真知子スタイルを流行させた。

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慎太郎刈り

1998年版付録『20世紀事典』掲載。以下、

『太陽の季節』の作家、石原慎太郎の髪型で、スポーツ刈りの前髪を短く刈りそろえないで額に垂らしておくもの。太陽族の間に流行した。

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ササール・スタイル

1959年版本誌掲載。以下、

昭和33年輸入されたイタリア映画「芽生え」に主演したハイティーン女優ジャクリーヌ・ササールをまねたスタイル。清純でオキャンな気まぐれ娘を演じたこの女優が、体にピッタリついたセーターと、タイツ姿という飾り気のないボーイッシュなスタイルで登場、費用のかからぬ点からも、日本はいうに及ばず、世界のティーン・エイジャーの服装に一大変革をあたえた。別名をジャクリーヌ・スタイルという。

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ケネディ・ルック

1962年版本誌掲載。以下、

アメリカのケネディ新大統領夫人のファッション。前髪に柔らかなウエーブをつけ額に垂らし、まゆを低く描くなど、着物のデザイン、歩き方まで、ケネディ婦人風にすること。

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トウィギー・ルック

1968年版本誌掲載。以下、

ロンドン生まれの一少女=トゥイギーによって、1967年初めから、世界的に流行した服飾。少年のようにやせて、愛嬌のない表情などが現代のモードにぴったりして雑誌「ヴォーグ」に紹介されたのが皮切りで、欧州のテレビに乗って流行した。

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ボビーくん/ボビ男

1991年版本誌掲載。以下、

マイケル・ジャクソンをもしのぐ人気者となった黒人歌手ボビー・ブラウン(21歳)のまねをして、独特の刈上げヘアにだぼだぼズボン、トルコ風の帽子をかぶったボビールックの若者。六本木などに出没して、ボビーマニアのボディコンギャルに可愛がられた。いまや男の子が女の子に媚びる時代である。

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アムラー

1997年版本誌掲載。以下、

シャネルの熱狂的ユーザーをシャネラーと呼ぶように、歌手・安室奈美恵に成りきったファンをこう呼ぶ。具体的には底の厚いブーツや超ミニ、サンタン・ルームで焼いた真っ黒な肌や細い眉といった、まるで風俗業界のお姉さまみたいな安っぽさが特徴。

安室といえば、今やアルバムの初版を300万枚以上もリリースするトップ・アイドルだが、人気の裏には激しいダンスを行ないながら歌もこなす「根性」への素直な尊敬がある。いっぽうで、ファンを一種「お客様」の立場に持ち上げる「ラー」の使用が広まり、飯島直子のファンをナオラー、山口智子のそれをトモラーと呼ぶ。

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シノラー

1998年版本誌掲載。以下、

フランス製ブランドシャネルを買い込む女性を「シャネラー」と認知したのは女性誌『JJ』だったが、意外にも女優泉ピン子がシャネラーだったことをマスコミが囃したてているうちにスーパースター安室奈美恵が現れて「アムラー」が生まれ、それなら缶コーヒーのCMで名を為した飯島直子を真似る「ナオラー」がいてもいいじゃないかと、「ラー」の洪水が進むうちに、1997(平成9)年春先、デビュー時から自分を「シノラー」と呼ぶ個性派タレント篠原ともえが現れた。おだんごをふたつくっつけたような髪型で、目元に花柄のシールを貼り、半ズボンでからだをくねくねさせる。素材が八等親美人のアムラーよりは平凡なルックスのシノラーは多くの女子高生に近く、休日の原宿竹下通りはいまやシノラーでいっぱい。ちょっと自信のある娘は、パフィーを気取って「パフィラー」になる。阪神大震災で壊滅的被害を受けた長田町では、ケミカルシューズのデザインを「アムラー」にして復興したと聞くが、このややっこしい流行にもついていってほしい。

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ブリジット・シンドローム

2000年版本誌掲載。以下、

イギリスで150万部近く売れた、ヘレン・フィールディング作『ブリジット・ジョーンズの日記』の起こした社会現象。主人公ブリジットの、一生懸命にやっても失敗ばかり、不器用な30代の独身女性の生き方は「世紀末的なノイローゼ女性の象徴」と英紙タイムズ。

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ベッカムヘア

2002(平成14)年に行われた日韓W杯の際に、サッカーのイングランド代表主将であるデビッド・ベッカムがしていた髪型は「ソフトモヒカン」と呼ばれる髪を立てて真ん中に寄せるスタイル。ベッカム自身のかっこよさ、カリスマ性もあって日本中で大流行。石を投げればベッカムヘアに…の様相を呈していた。

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アメリ現象

2003年版本誌掲載。以下、

単館上映から始まって大ヒットしたフランス映画「アメリ」の主人公をまね、前髪を一直線に切りそろえる「パッツン前髪」(おかっぱ)の女性急増。美人でなく役立つ才能があるわけでもないアメリだが、それがさまざまな人生の脇役を果たす物語におたくっぽい若者が共感した(映像も凝りに凝っているが)。銀幕のスター亡き後のプチ・スター。

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エビちゃんOL/優OL

「エビちゃん」とは、小学館発行の女性ファッション誌「CanCam」の専属モデル、蛯原友里の愛称。彼女が雑誌で着る服は白やピンクを基調にした「かわいい系」と言われるもので、彼女に憧れ、同じような格好をする女性を「エビちゃんOL」という。また、同じく専属モデルである山田優のスタイルは「かっこいい系」であり、そうした服装の女性は「優OL」といわれ、エビちゃんOLと対極をなしている。

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